フィックスシリーズ 早強性一材型ポリマーセメントモルタル
(シックス・1材型イージータイプ)
フィックスT・EGは、セメントと珪砂に補強繊維とアクリルカチオン系特殊粉末樹脂をプレミックスした、 繊維補強一材型ポリマーセメントモルタルです。
作業効率及び厚塗り性能を重点に開発しており、建築・土木工事に於けるコンクリート構造物の断面修復はもちろん、 大断面の修復作業も可能にしました。
20kg/袋

 特 長
◆ 作業効率 規定量の水と混ぜ合わせるだけの完全プレミックスポリマーセメントモルタルであり混練が容易です。
◆ 厚付性 繊維や特殊混和材を配合していることでダレ難く、左官作業でも総塗厚100mm程度の厚付けも可能です。
◆ ひび割れ
  抵抗性
弊社のひび割れ抑止技術により乾燥収縮、衝撃などに対して高いひび割れ抵抗性を示します。
◆ 接着性 接着性に優れた特殊粉末樹脂の適正添加により、液体樹脂と変わらぬ接着力が得られ、既設コンクリート及び各種被覆材との接着性に優れます。

 用 途
◆ コンクリート構造物の欠損部断面修復

 配 合
紛体20kgに対し混練水量2.7kgから3.3kg

 塗り厚別材料使用量
※1層の厚みは最大20mmまでとして下さい。
   
塗り厚別材料使用量
5mm厚 10mm厚 20mm厚 30mm厚 50mm厚 100mm厚
9.00kg/u 18.00kg/u 36.00kg/u 54.00kg/u 90.00kg/u 180.00kg/u
練上り量 11.11g
積算比重 1.800
1m³使用量 1,800kg
(90袋)

 施工要領
 1 下地処理 脆弱部や付着物の除去、亀裂処理等断面修復の性能が低下しないように十分な下地処理を行って下さい。
 2 プライマー塗布 下地とフィックスT・EGとの接着低下(ドライアウト等)を防ぐため、、ERシーラー を塗布して下さい。(天井面施工ERボンド#55を推奨いたします。)
フィックスT・EGの塗り継ぎで下層が硬化した場合も同様に、ERシーラーまたは、ERボンド#55を塗布して下さい。
ただし、表面が乾燥色※になるまでは、ERシーラーまたは、ERボンド#55を 使用せずに塗り継ぐこともできます。この場合は、塗り継ぎ面を粗仕上げにし、塗り継ぎ時は十分にコテ圧をかけて材料を擦り付けて下さい。

※乾燥色とは表層部の水気が失われ白っぽくなった状態のことで、硬化後1.5時間から3時間程度で現れます。 硬化時間が早いほど乾燥色になるのも早くなります。
 3 混練 規定量を計量し、ハンドミキサーやモルタルミキサーで混練します。(低速ミキサー推奨)
低速ミキサーを使用し10kg以下にて混練する場合、撹拌時間の目安は2分から3分程度となりますが、撹拌時間はミキサーの 種類や回転数、混練量等に応じて調整して下さい。
また、材料が均一になったら過度の撹拌はしないで下さい。
 4 塗り付け ERシーラーの場合は”指触乾燥”、ERボンド#55の場合は ”糸を引くようなタック(粘り)”が出た段階で、フィックスT・EGを塗り付けます。
深い凹部がある場合は、先にその部分を充填します。薄く塗り付けてから所定の厚みに塗り付けるようにして下さい。 ただしこの場合1層の厚みは最大20mmまでとして下さい。
モルタルの締り具合を確認し、適宜コテ押さえを行って下さい。      
 5 養生 雨水等を避けて1日以上養生して下さい。

 使用上の注意事項
 ■ ご使用<に際してはSDS(安全データシート)をよく読んで下さい。
   SDSの入手は購入先にご依頼下さい。
 ■ 製品は直射日光、湿気を避け気温5℃から35℃で保管して下さい。
 ■ 低温時、施工、養生中に気温5℃以下になることが考えられる場合は、凍害防止のため採暖を行っ
   て下さい。
 ■ 高温時、練り上がり温度は35℃以下(望ましくは30℃以下)になるように冷水等で調整して下さ
   い。
 ■ 長時間の直射日光が当たる場所や強風の場合はシート養生を行って下さい。
 ■ 混練に高速ミキサーを使用した場合は、エアの巻き込みにより強度が低下することがあります。
 ■ 混練が不足すると、再乳化しない粉末樹脂が多くなり、性能が低下します。
   粉末樹脂が再乳化するには20秒から30秒程度かかります。
   粉末樹脂が再乳化すると水を投入しなくても再乳化前より材料が軟らかくなります。
 ■ 混練にアルミ製の羽根は使用しないで下さい。
 ■ 練り水は水道水水質と同等のものを使用して下さい。不純物が硬化時間等に影響することがありま
   す。
 ■ 一度練った材料の練り返しはしないで下さい。
 ■ 開封した製品は、即日中に使い切るか、余った場合は性能低下の恐れがあるため、ビニール袋等に密
   封し、開封後1週間以内に使用して下さい。
 ■ 廃棄する場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して下さい。
 ■ 防錆仕様の場合は、1袋につき400gのアルカード(亜硝酸リチウム水溶液)を配合して下さい。
 ● 本資料の技術情報は、当社試験・研究に基づいたもので、信頼しうる情報と考えられます。
   しかし、記載の諸性能および特性などは、施工条件などにより本資料と異なる結果を生じることが
   あります。
 ● 本資料の記載事項は予告なく変更する場合がありますので、予めご了承下さい。